February 15th, 2005

自動車見聞録

1. ニッポンの「ヤマサキオートバイ」??

Eyes down! 1. Japanese automotive brand, "Yamasaki"??
 つい先日、日本のブランドに由来する「ヤマサキ」というバイクメーカーが存在することを知りました。

中国に。

 Motor Warpの運営で苦労するのは、海外メーカーのURLを探すことです。ホームページを見てメーカーかディーラーかを判断するために外国語を読む、意外と時間が掛かります。特に中国はメーカーの数が膨大。"cn"ドメインを取得していても、ごく稀にヘッドオフィスが台湾や香港(その逆も)というケースの想定。そして中国といえば、コピーブランドの問題にも注意して、ブランドの妥当性を判断しています。

 で、この「ヤマサキ オートバイ」。日本の免許でいうところの小型バイク、スクーター、三輪貨物バイク、ATVを生産・販売しています。ところが、管理人が知らないブランドゆえに、英語版を読んでも、日本との所縁についてどうも釈然としない。以下は、企業概要について管理人の要約です。

 ヤマサキの名称は、日本のブランドに由来します。ヤマサキは、日本のオートバイの気品を活かして、国際的名声を誇るブランドとなるでしょう。
 ヤマサキ製品の国際的な品質、その基盤は、海外の関連企業によって強固です。中国でのヤマサキ製品の生産における品質の改善に対して、日本のヤマサキ本部は、技術および品質面での人材育成の機会を提供しており、ヤマノ=マサオが、その技術全体の取りまとめにあたります。

 生産ラインは、日本からの機械を輸入して構成しており、開発とデザインはCAD/CAMを活用しています。ヤマサキ製品の品質の証明です。
 ヤマサキの製品は、一般的なオートバイのみならず、スクーター、三輪貨物バイク、そしてATVまでにも及びます。ヤマサキは、真の「バイク王国」です。

 流行のスタイル、信頼できる品質、そして合理的な価格。ヤマサキ製品に対する膨大な需要は、中国国内のみならずヨーロッパ、アメリカ、そして東南アジアまでに及びます。
 ヤマサキには、有能な人材のネットワークがあります。私たちの未来は、あなたが握っているのです。

流行のスタイルを取り入れたヤマサキの製品(資料写真: 企業HPより引用)

 新興メーカーでホームページの整備が整っていないためか、企業沿革は把握できないものの、なるほど、本部というか親会社は日本国内にあり(電話番号と所在地が符合しないのも、HP製作を中国で行っているためのミスかもしれませんが)、私たち日本人の全く知らない土地に、確かに日本のオートバイ王国が君臨しておりました!!

 確かに、規制・制約の多い日本国内より、需要や施設が集中し、相対的に人件費も高くない中国は、ビジネスの未来型として格好の基盤かもしれません。既存ではない日本式の名前を中国で名乗ることにも、何ら問題は無いでしょう。見知らぬ土地での、日本人技術者の奮闘振りも目に浮かびます。ヤマノさんのご苦労も相当なものと察します。
 日本のオートバイメーカーというと、先入観として、どうしても既存メーカーのイメージが強くなりがちですが、日本の名前がこのような形で世界に羽ばたくか、注目したいものです。日本のバイクは、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキだけじゃないと…

ん??

…ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ…、ヤマハ、カワサキ…。…ヤマカワサキ…。

*この記事、迂闊に英訳できませんね。

(管理人)

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